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郷土料理について

北海道の郷土料理 ジンギスカン

北海道の郷土料理 ジンギスカン

特製のたれにつけこんだ味付けの羊の肉を、中央が盛り上がった鉄の帽子のような形のジンギスカン鍋で焼いて食べます。鍋のふちで一緒に焼く野菜には自然と肉汁がかかり、ちょうど良い味がつきます。
ジンギスカンが盛んな北海道では、羊毛を生産するための羊の肉を、おいしく食べられるように工夫したのが始まりです。日常食として、また花見など外で大勢が集まるときの食事としても定着しています。また、味をつけない生肉を焼いて「つけだれ」で食べる方法もあります。

青森県の郷土料理 いちご煮

青森県の郷土料理 いちご煮

ウニとアワビの潮汁で、ウニの赤みが朝もやに映る野いちごの果実のように見えることから「いちご煮」と呼ばれています。湯又は出汁でウニとアワビを煮立て、塩とわずかな醤油で味付けをし青じその千切りをのせます。
八戸市を中心とする県南地方や岩手の太平洋沿岸に伝わり、漁家の間では昔から日常的に食べられていました。現在ではハレの席には欠かせない吸い物です。ウニとアワビの産地でもある階上町では、毎年7月に「いちご煮祭り」を開催し、料理の継承や消費者との交流に取り組んでいます。

岩手県の郷土料理 わんこそば

岩手県の郷土料理 わんこそば

わんこそばは、お給仕さんの掛け声に合わせ、一口大の小分けにしたそばを漆塗りのお椀(方言で「わんこ」という)に入れてもらい、様々な薬味とともに味わいます。
岩手県の農山村では、古くから田植えや婚礼など人が集まる席ではそばが振舞われました。しかし、一度に沢山のお客の分は作れないため、 十人前を百のお椀に小分けにしてお客に勧め、その間に次のそばをゆで上げて「おかわり」を勧めました。これがわんこそばのルーツとされています。盛岡市と花巻市では毎年、わんこそば選手権が開催されています。

宮城県の郷土料理 ずんだ餅

宮城県の郷土料理 ずんだ餅

「ずんだ」とは、枝豆で作った緑色の餡(あん)を呼びます。ゆでた枝豆の甘皮を除き、すり鉢でつぶす程度にすったものに砂糖を加え、仕上げに少量の塩と水を入れて好みの味に整えます。それをつきたての餅にからめたものがずんだ餅です。
米どころの宮城県には、古くから年中行事や祝い事で食されてきた餅料理が50種類以上あると言われますが、ずんだ餅はその代表的なものの一つです。現在でもお盆などには多くの家庭で食べられます。仙台藩の古文書には勘汰(じんた)、豆打(豆ん打)とあり、これが呼び名になったとの説もあります。

秋田県の郷土料理 きりたんぽ鍋

秋田県の郷土料理 きりたんぽ鍋

炊きたてのご飯をすりつぶし、秋田杉の角串に竹輪状に巻き付けて炭火で焼いたものを「たんぽ(その形が稽古用の「たんぽ槍の穂先」に似ている)」と言います。このたんぽをちぎり、比内地鶏やごぼう、きのこ、ネギ、せりなどと一緒に煮込んで醤油で味つけしたのが「きりたんぽ鍋」です。
きりたんぽは、冬期に狩猟を行うマタギやきこり達が、保存食として携行したのが始まりとされています。きりたんぽ発祥の地とされる秋田県北部の大館、鹿角地域周辺では、現在でも新米の収穫後にきりたんぽ鍋で農作業の労をねぎらう風習が残っています。

山形県の郷土料理 いも煮

山形県の郷土料理 いも煮

親しい人達が屋外で大きな鍋を囲み食べる山形の風物詩「芋煮会」は三百年前から行われていたといわれ、旧暦八月十五夜の「芋名月」に里芋をお供えして祝った農耕神事に由来するとか、最上川舟文化に端を発するとか様々な説があります。
里芋とこんにゃく、ネギなどに加え、山形特産の牛肉を使う醤油味の内陸風、豚肉を使う味噌味の庄内風など、地域で味付けは異なります。毎年9月に山形市で行われる「日本一の芋煮会フェスティバル」は、直径6mの大鍋で約3万食分が振る舞われ、芋煮会シーズンの幕開けを告げる大イベントです。

福島県の郷土料理 こづゆ

福島県の郷土料理 こづゆ

ホタテの貝柱をだし汁の中でもどし、豆麩、椎茸、にんじん、里芋、キクラゲ、糸こんにゃく等を加え、醤油、塩、酒で味を整える薄味のお吸い物で、会津塗りのお椀でいただきます。
会津藩のごちそう料理として生まれ「かいつゆ」とも呼ばれていたこづゆは、現在も正月や冠婚葬祭など特別な日に欠かせないおもてなし料理で、何杯でもおかわりをしてよいとされています。各家庭の味として姑から嫁へ受け継がれています。また、具だくさんの材料の数は縁起のよい奇数が習わしのようです。