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郷土料理について

新潟県の郷土料理 のっぺい汁

新潟県の郷土料理 のっぺい汁

のっぺい汁は全国各地にみられる汁物ですが、新潟ののっぺい汁は、季節の野菜をたっぷりコトコトと煮込み、里芋により自然のとろ味をつけ、イクラをのせることがあるのも特徴です。
正月やお盆、お祭り、冠婚葬祭に欠かせない一品であるほか、汁物としては珍しく冷やして食べることも多い家庭料理で、一年中楽しまれています。
具の種類や汁の量など、地域や各家庭で異なりそれぞれの味があります。その点でまさに、ふるさとの味・母の味にふさわしい料理です。

富山県の郷土料理 ます寿し

富山県の郷土料理 ます寿し

享保2年(1717年)、良質の越中米と神通川のアユで作ったのが始まりとされ、藩主前田利興が八代将軍吉宗に献上した折、そのおいしさが食通の吉宗をうならせたと言われています。その後、マスを使った寿しも作られるようになり、越中名物として広まりました。
円形の器に笹を敷き、塩漬け後に味付けをしたマスの切り身と酢飯を詰め、笹で包み込み重石をします。現在では、富山市の松川沿いでたくさんの専門店がそれぞれの伝統の味を受け継いでいます。駅弁やお土産としても有名です。

石川県の郷土料理 かぶら寿し

石川県の郷土料理 かぶら寿し

冬の日本海でとれる脂ののった寒ブリを塩漬けにし、季節のかぶらに切れ目を入れて挟んで麹(甘酒)に漬けたなれずしの一種です。北陸の厳しい寒気で発酵が抑えられ、徐々に熟成するかぶら寿しは、江戸時代から冬の金沢の味として親しまれています。
各家庭で漬け込むことも多く、ブリのほか塩サバなどを使うこともあります。正月の味を代表するかぶら寿しは、漬け込み用の「麹」や「甘酒」がスーパーで販売されており、その漬け込んだかぶら寿しを各家自慢の味として交換します。富山県でも同様のかぶら寿しが盛んに食されています。

福井県の郷土料理 越前おろしそば

福井県の郷土料理 越前おろしそば

健康長寿福井を代表する食文化「おろしそば」は、そばに辛み大根おろし、ねぎ、かつおぶしを添え、出汁をかけたシンプルな料理ですが、その味は奥深く、近年は長寿食としても注目されています。その歴史は古く、西暦1600年頃には大根おろしを添える食べ方が始まったようです。福井のそばの美味しさは、味や風味の良い高品質のそばが収穫できる緯度にあることや、昔ながらの石臼挽きで丁寧に製粉されていることにあります。
県内各地でそば道場が開催されている他、自宅でそば打ちをする家庭も多く、行事食としてもよく振るまわれます。

山梨県の郷土料理 ほうとう

山梨県の郷土料理 ほうとう

鍋にだし汁をとり、かぼちゃなどの旬の野菜を入れて煮立て、うどんより幅広に切った小麦粉の平打ち麺を入れて柔らかくなるまで煮込み、味噌で味付けをしていただきます。生麺の状態から煮込むため、汁にとろみがつき冷めにくいのが特徴です。
食材を選ばず小麦粉と味噌さえあれば手軽に作れることから武田信玄の陣中食であったという説や、平安時代に中国から伝えられ当時「はくたく」と呼ばれていたという説などがあります。県内各地では、ほうとう作り体験も行われ、またイベント等においても調理・提供され、好評を得ています。

長野県の郷土料理 信州そば

長野県の郷土料理 信州そば

信州では、かつて高冷地や山間地などの米が穫れない地域の大切な食料としてそばが栽培され、何代にもわたるそば打ちの伝統が受け継がれてきました。
手打ちのそばは、熟練するのに相当の時間と技術を要するもので、晴れの日の食、冠婚葬祭の料理として食されてきました。
県下では、そば打ち講座が盛んに行われ、その技術は脈々と受け継がれています。また、多くの観光客に信州を代表する味覚として親しまれるとともに、そば打ちは主要な農村体験メニューとして定着しています。

岐阜県の郷土料理 栗きんとん

岐阜県の郷土料理 栗きんとん

生栗を皮のまま茹で上げ(または蒸し)、身が熱いうちに中身をすくい出し、裏ごししたものに砂糖と塩少々で味を馴染ませ、弱火で練ります。これを茶巾で軽く絞ったお菓子です。
中津川市や恵那市など東濃地域では、昔から栗の栽培が盛んで、栗を使った料理が各家庭に伝わっています。その中で栗きんとんは、素朴なおやつとして食べられていました。観光客等のお土産としても人気があり、地元の栗農家は、地元菓子店との契約栽培によって良質な「超特選栗」を出荷し、名産の栗きんとんを支えています。

静岡県の郷土料理 桜えびのかき揚げ

静岡県の郷土料理 桜えびのかき揚げ

生の桜えびに葉ネギを加え、衣を少なめにしてカラッと揚げます。サクサクの食感と桜えびの甘みが魅力です。
駿河湾では、明治時代から桜えびが水揚げされていますが、昭和の時代までは桜えびの保存技術が確立されていなかったため、天日干しした桜えびをかき揚げにしていました。現在は保存技術が発達し、一年中、生の桜えびを使用しています。由比町では「日本一桜えびの町」を宣言し、地域のもてなし料理として本物の味の継承、PRに努力しています。5月の「由比桜えびまつり」は毎年大盛況のようです。

愛知県の郷土料理 ひつまぶし

愛知県の郷土料理 ひつまぶし

鰻を蒸さずにそのまま焼き上げた蒲焼きの身を細かく刻んでお櫃(ひつ)の中のご飯にのせます。お櫃の中のご飯を混ぜて食べることからこの名が付けられました。
食べ方に特徴があり、そのままで、薬味をのせて、さらにはお茶漬けにして、一度に3種類の食べ方ができ、うなぎの美味しさを存分に味わうことができます。愛知県は鹿児島県に次いでうなぎ養殖生産量第2位を誇り、特に三河一色産(一色町)のうなぎは、全国のうなぎ生産量の約3割、市町村別では全国一といわれます。

三重県の郷土料理 伊勢うどん

三重県の郷土料理 伊勢うどん

軟らかく煮た極太の麺に、たまり醤油に鰹節やいりこ等のだし汁を加えた、黒く濃厚なやや甘めのつゆを絡めたうどんです。きざみネギぐらいで具をあまりのせないことも特徴です。
江戸時代以前からこの地の農民が食べていた地味噌のたまりをつけたうどんを、鰹節などのだし汁を加え食べやすくしたのが「伊勢うどん」の始まりと言われています。やがて、お伊勢参りの参拝客にうどんを振る舞う店が出てきたことで、多くの参拝客がこれを食べ、伊勢の名物として「伊勢うどん」が定着しました。現在は、日常的に市民の間でも食べられています。