活動内容
稲刈り作業は、稲刈りに始まり、稲束をしばり、はさ掛けといわれる稲穂を乾燥させる作業と続き、根気と体力が要ります。初めは声をあげて元気だった子もだんだんと口数が減り、疲れが見え始めました。小さい子はともかく、中学年にもなると顔を真っ赤にしながらも、黙々と作業をこなして、最後まで根を上げず作業をやり遂げました。
「この子はこんなに頑張ることができるんだ」と、いつもは分からないこの力に驚きました。きっと同じ作業を親子ですることで作業のつらさを分かち合い、子も親の姿を励みにするんでしょうか。時折、おじさんたちの「ご飯が美味いで頑張れよ」という声に励まされ作業が終わりました。作業を教えてくれたおじさんたち、初めて稲刈りをする親子、それを手伝う関係者の方々、自然に一体感を作りだした秋の鮎の瀬農園の田園風景でした。
稲刈り後、鮎の瀬農園で採れた野菜を豚汁と野菜サラダを作ってもらい食べました。「美味しい!美味しい!」いたるところで声が上がりました。本当においしいものを食べた時にあがる声です。働いた後の鮎の瀬農場を抜ける心地よい風が抜群の調味料になっているのでしょうか。普段は食べない生のピーマンをサラダで食べる子の姿を見てびっくりする親。でもおいしいから理解できました。
稲刈りの前に採った鮎の瀬牧場脇にある栗の木のクリ、まだ青くて食べるには少し早いけれど、茹でてもらったら、なんだかとても美味しい。「採るのには早いけど美味いなあ。」と感想を言い合いました。「うまいなあ」「そうやな」会話のやり取りをしながら、お互いに笑いあい、うなづきあい栗は話題を提供してくれ、その楽しい1日を締めてくれました。充実した1日となりました。