1. 1. 実証店舗におけるモニター調査（事前・事後）

   モニターを対象に実施した共食会（平成19年10月17日から30日）で、事後（11月21日から30日）の2回、「食事バランスガイド」の認知や実践度、行動変化などを調査票による記述式アンケート調査を行なった。事前調査後に「食事バランスガイド」の説明をして、「食事バランスガイド」を参考にした食生活の実践を促し、約1ヶ月後事後調査を行なった。

2. 2. 実証店舗における来店者に対する店内調査

   実証期間中、すかいらーく・ジョナサン・藍屋の来店者を対象に「食事バランスガイド」の認知や店内の「食事バランスガイド」情報などについて調査票による記述式アンケート調査を実施した。

1. モニター調査（事前・事後の比較）

「食事バランスガイドの認知度」が事前18%から事後60%に上昇した。食事バランスガイドによる共食会を実施したことの影響と考えられる。

「食事バランスガイド」の活用に対する自信」は、「かなりできる」が事前48%から事後25%に減少した。これは、「食事バランスガイド」の内容を知ったことにより食生活に「食事バランスガイド」を活用してバランスよく食べることの難しさを認識したからと考えられる。「食事バランスガイドを知ってからの食生活や食品の購買行動の変化」は、「主食を適量摂取すること」（事前61%､事後72%）、「副菜（ふくさい）を適量摂取すること」（事前78%､事後89%）、「主食を適量とるよう意識する」（事前61%､事後72%）「特にごはん（お米）を食べる」（事前39%､事後47%）で、それぞれ増加がみられた。

以上の結果から、キャンペーン方法などを更に工夫することが必要であることは示唆されたが、実証事業に参加したことにより、食生活に変化が生じた人がいたと推察される。

2. 店内調査結果

実証期間中（平成19年10月18日から11月29日）すかいらーく・ジョナサン・藍屋の来店者を対象に「食事バランスガイド」の認知や店内の「食事バランスガイド」情報などについて調査票による記述式アンケート調査を実施した。

「食事バランスガイドキャンペーンで気がついたもの」は、「食事バランスガイドのパンフレットと食事バランスガイドに基づいたメニュー」がそれぞれ30%程度だったが、「気がつかなかった」割合も30%程度であった。

「食事バランスガイドパンフレットのバランスのとれたメニューを見て思ったこと」は、約25%が「おいしそうである」､「バランスがとれていることがわかる」、約30%が「食べてみたいと思う」、「体によさそう」、「野菜がたくさんとれそう」と回答した。

「食事バランスガイドを参考にしたいと思う」は80%以上であった。

「企業に期待する取組みについて」は、「食事バランスガイドに基づいた商品の開発・提供」が50%程度ともっとも多かった。今後の外食産業における取組みの方向性を示唆するものと考えられた。