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第5章 でん粉製品って こんなにあるの… 後編

2.でん粉の用途

でん粉は、用途によって、大きく4つに分けることができます。(1)糖分にまで分解して利用する糖化製品への利用、(2)直接でん粉を利用する直接利用、(3)酸や熱、化学薬品などで処理した化工でん粉の利用(4)微生物などによって分解される生分解性プラスチックへの利用、があります。

  • (1)の糖分にまで分解して利用する糖化製品への利用は、ぶどう糖として、医薬、ソルビトール、菓子類、調味料、パン類、ガム、缶詰類など、また水あめ(粉あめ)として、キャンデー、清酒、発泡酒、ジャム、乳製品、氷菓子、佃煮、医薬、練製品など、また液状の異性化糖として、清涼飲料、乳性飲料、調味料、パン類、氷菓子、菓子類、ジャム、練製品、医薬、佃煮などに使われています。
  • (2)の直接でん粉を利用する直接利用は、食品用ではビール、キャンデー類、パン類、洋・和菓子類、クッキーやせんべいなどの焼菓子類、即席麺やはるさめなどの麺類、水産練製品、畜肉加工品、たれ類、乳製品、レトルト食品、療養食など、工業用では製紙、段ボール、染色、ベニヤ板接着剤などの工業用糊、洗濯糊、化粧品、鋳型、医薬品などに使われています。
  • (3)酸や熱、化学薬品などで処理した化工でん粉の利用は、可溶性でん粉として、インスタント食品基材、繊維用糊、デキストリンとして粘着テープ糊、製紙、製本、印刷インキ、繊維用、捺染、錠剤、賦型剤、アルファでん粉として食品、ウナギの飼料、家庭糊、魚類用ペレット、でん粉誘導体として製紙用、繊維用などに使われています。
糖化製品 異性化糖 清涼飲料、乳性飲料、調味料、パン類、冷菓、菓子類、漬物、ジャム、練製品、医薬、佃煮  等
水あめ(粉あめ) キャンデー、清酒、発泡酒、ジャム、乳製品、冷菓、佃煮、医薬、練製品  等
ぶどう糖 医薬、ソルビトール、菓子類、調味料、パン類、ガム、缶詰類  等
直接利用 食品用 ビール、キャンデー類、パン類、洋・和菓子類
焼菓子類(クッキー、米菓子、えびせんべい、衛生ボーロ、スナック)
麺類(うどん、即席麺、冷凍麺、チルド麺、はるさめ、ビーフン)
水産練製品、畜肉加工品、たれ類、乳製品、レトルト食品、療養食  等
工業用 工業用糊(製紙、段ボール、繊維、製本、染色、ベニヤ板接着剤)
洗濯糊、化粧品、鋳型、医薬品  等
化工でん粉 可溶性でん粉 インスタント食品基材、繊維用糊
デキストリン 粘着テープ糊、製紙、製本、印刷インキ、繊維用、捺染、錠剤、賦型剤
アルファでん粉 食品、養鰻用飼料、家庭糊、魚類用ペレット
でん粉誘導体 製紙用、繊維用
生分解性プラスチック

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