平成23年度 食育実践活動推進事業の取組内容

効果測定

1.調査の概要

「食育学習会」の内容の認知度、実践度などの効果を測定するため、学習会当日(事前調査)と学習会が終了して約2週間後(事後調査)の2回、越前市、甲府市、奈良市、仙台市の4会場の学習会参加者に、記述式アンケート調査を実施しました。

2.対象者の属性

(1)性別

  男 性 女 性 無回答
事前調査(n=425) 14% 84% 2%
事後調査(n=230) 15% 84% 1%

(2)年代

  20代 30代 40代 50代 60代 70代以上 無回答
事前調査(n=425) 3% 2% 3% 10% 39% 42% 1%
事後調査(n=230) 2% 1% 2% 8% 39% 47% 1%

3.結果の概要

(1)食生活指針 5項目の実践度

  • 主食、主菜、副菜を基本に、食事のバランスを
    「主食、主菜、副菜を基本に、多様な食品を組み合せ、栄養バランスのよい食生活を心掛けているか」を聞いたところ、「多様な食品を組み合せ、バランスのよい食生活ができている」人は事前調査25%、事後調査33%、「バランスのよい食事に心掛けているが、いつも実現できているとはいえない」人は事前調査65%、事後調査64%だった。
  • ごはんなどの穀類をしっかりと
    「ごはんなどの穀類を毎食とって炭水化物からのエネルギー摂取を適正に確保しているか」を聞いたところ、「ごはんをほとんど毎食食べている」人は事前調査34%、事後調査32%、「ごはん、麺、パンなど穀類を毎食食べている」人は事前調査59%、事後調査59%だった。
  • 野菜・果物、牛乳・乳製品、豆類、魚なども組み合わせて
    「野菜・果物、牛乳・乳製品、豆類、魚なども組み合わせてビタミン、食物繊維、カルシウムなどが十分とれているか」を聞いたところ、「十分とれていると思う」人は事前調査20%、事後調査26%、「だいたいとれている」人は事前調査60%、事後調査65%だった。
  • 食塩や脂肪は控えめに
    「脂肪のとりすぎに注意しつつ、肉、魚、植物由来の脂肪をバランスよくとっているか」を聞いたところ、「脂肪はいろいろな食材からバランスよく適度に摂取している」人は事前調査29%、事後調査44%、「適正摂取を心掛けているが十分できているかわからない」人は事前調査62%、事後調査54%だった。
  • 食文化や地域の産物を活かし、ときには新しい料理も
    「食文化や地域の産物を食生活に活かし、ときには新しい料理も取り入れているか」を聞いたところ、「行事食や旬の食材の利用に心掛けているとともに新しい料理にも取り組んでいる」人は事前調査34%、事後調査42%、「心掛けているが十分であるかはわからない」人は事前調査55%、事後調査53%だった。

(2)「食中毒予防三原則」の認知度

「食中毒予防三原則を知っているか」を聞いたところ、「よく知っている」人は事前調査26%、事後調査38%、「おおむね知っている」人は事前調査47%、事後調査48%だった。

(3)食育学習会の参考度

  • 自分の食生活の参考になったこと
    事前調査において、学習会の内容で、「自分の食生活の参考になることがあったか」を聞いたところ、「参考になることがあった」人は90%、「参考になることがなかった」人は1%だった。
  • 仕事や活動の参考になったこと
    事前調査において、高齢者を対象とした食に関わる仕事や活動をしている人は55%だった。その人たちに、「学習会の内容で、高齢者を対象とした食に関わる仕事や活動の参考になることがあったか」を聞いたところ、「参考になることがあった」人は78%、「参考になることがなかった」人は2%だった。

(4)今後望むこと

事後調査において、「自分の食生活あるいは高齢者を対象とした食に関わる仕事や活動をする上で、どのようなことを望むか」を聞いたところ、「今回のような学習会の開催」が63%、「料理教室など食に関する様々な体験の機会」が47%だった(複数回答)。